【ジャンボリー】学びと対話で深める平和へのまなざし

― 学習動画をもとに考える国際情勢と医療人の役割 ―

ジャンボリーとは

民医連のジャンボリーは、若手職員や学生が集い、学習・交流・対話を通して成長し合う場です。
栃木民医連でも、「一人ぼっちをつくらない」「ともに学び、支え合う」という思いを大切にしながら、継続して取り組まれています。

 

学習動画から考える「いま起きていること」

今回のジャンボリーでは、学習動画を視聴しながら、平和と国際情勢について考える時間を持ちました。
会場では参加者が真剣に映像を見つめ、その後の対話では率直な感想や疑問が次々に出されました。

学習の中心となったのは、アメリカによるイラン攻撃、ホルムズ海峡をめぐる緊張、そして国際法の問題です。
「なぜ戦争が起きるのか」「日本はどう関わるべきか」「私たちの暮らしとどうつながっているのか」といったテーマについて、参加者それぞれが自分の言葉で考えを深めました。

学習の中では、ホルムズ海峡が世界の石油輸送にとって重要な場所であり、その緊張がガソリン価格や物価に影響することも確認されました。
遠い国で起きている出来事のように見えても、実際には私たちの生活と深く結びついていることがわかります。

また、国連憲章や国際法が本来は戦争を防ぐために存在しているにもかかわらず、現実にはそれが十分に機能していない状況についても学びました。
戦争をしてはならないというルールがありながら、それを破る動きが続いていることに、多くの参加者が強い問題意識を持ちました。

 

AIと戦争 ― 新たな局面

今回の学習では、AIを搭載したドローンやサイバー攻撃など、戦争のあり方が大きく変化していることにも触れました。
AIが標的を選び、通信が途絶えても攻撃を継続できる可能性があること、人間の判断を介さない兵器の危険性が高まっていることなど、参加者にとって衝撃の大きい内容でした。

医療や福祉の現場で人の命と向き合う私たちにとって、技術がどのように使われるのか、そこに倫理があるのかという視点はとても重要です。
便利さや効率だけではなく、「人間の尊厳を守るとはどういうことか」を考える必要があることが共有されました。

参加者の声

学習後の感想交流では、「今起きていることだけではなく、その背景に長い歴史があることがわかった」「日本が戦争に巻き込まれていくのではないかと不安に感じた」「国際問題が生活とつながっていることを実感した」といった声が出されました。

また、憲法9条や自衛隊派遣の問題にも話が広がり、「戦争をしないと決めた国であるはずの日本が、その土台を変えようとしていることに危機感を覚える」という発言もありました。
平和の問題を自分ごととして受け止める姿勢が印象的でした。

さらにこの日は、学習だけでなく、言葉を工夫して相手に伝えるゲームも行われました。
カタカナ語を使わずに説明するワークでは、「どうすれば相手にわかりやすく伝わるか」をみんなで考え合い、笑いも交えながら交流を深めました。
相手に伝わるように話す力、相手の意図をくみ取る力は、日々の仕事にもつながる大切な力です。

学びを日常へ

今回のジャンボリーを通して改めて感じたのは、平和は決して遠い世界の話ではなく、私たちの日常と地続きであるということです。
戦争や国際情勢は、物価、暮らし、地域社会、そして医療や福祉の現場にも影響を及ぼします。

だからこそ私たちは、目の前の患者さんや利用者さんを大切にするだけでなく、その人たちが安心して暮らせる社会のあり方にも目を向けていく必要があります。
ジャンボリーは、学ぶ場であると同時に、仲間と出会い、考えを交わし、自分自身の立ち位置を見つめ直す大切な機会となりました。

栃木民医連はこれからも、学習と交流を通して、平和といのちを大切にする視点を育みながら、地域に根ざした活動を進めていきます。