第47回 全日本民医連定期総会に栃木から参加しました

2026年2月、岩手県盛岡市で「第47回 全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)定期総会」が開催され、全国から代議員が集まりました。会場となった盛岡市民文化ホールには多くの参加者が集い、民医連運動の今後2年間の方針について活発な討論が行われました。

栃木民医連からは3名が参加し、全国の仲間と交流しながら、地域医療・社会保障を守る取り組みや人材育成について学び合いました。

 

目次

第47回総会の概要

今回の総会は岩手県盛岡市で開催され、全国の民医連の仲間が集まりました。医療・介護を取り巻く厳しい情勢のなかで、地域住民の命と暮らしを守るための運動や実践について議論が行われました。

総会では、医療費負担の問題、災害被災地支援、平和や社会保障を守る取り組みなど、全国各地の実践が共有されました。民医連が掲げる「無差別・平等の医療と福祉」を実現するための活動を今後も強めていくことが確認されました。

全国からの発言と討論

総会では全国の代議員から多くの発言があり、地域医療の課題や社会保障を守る取り組みについて共有されました。

医療・介護の現場では、経営困難や人材不足など多くの課題が存在しますが、地域の人々と協力しながら医療や福祉を守る実践が全国で広がっています。総会ではそれぞれの地域での取り組みを交流しながら、民医連の役割を改めて確認する場となりました。

栃木からの発言① 医学対活動の取り組み

分散会では、栃木民医連事務局の工藤事務長が医学対活動について発言しました。

現在の医学対活動について「まさに分水嶺に立っている」と述べ、医学生との関わりを組織全体で進めていく必要性を強調しました。新入奨学生の減少や経験継承の課題など、全国的にも厳しい状況がある一方で、医学生と学び合う活動の重要性が改めて示されていると語りました。

栃木では高校生医療体験の取り組みを再建し、年間100名の受け入れを目標に活動を進めています。コロナ禍で一度中断したものの、現在は参加者数も回復しつつあります。医療体験を通じて医療の現場だけでなく、社会背景や地域医療のあり方を学ぶ機会となるよう取り組んでいます。

その取り組みの中から、医療体験に参加した高校生が医学生となり、奨学生として活動に参加するようになった例も紹介されました。学習会や平和学習、ボランティア活動などを通して社会や医療の課題を学び、「今年の夏の一番の思い出は民医連でした」という言葉が語られたことが報告されました。

工藤は発言の中で、医学対活動は単なる医師確保ではなく、「社会と向き合う医療者を育てる活動」であると述べ、医学生とともに学び合うことの重要性を強調しました。医師集団だけでなく、幹部や全職員が関わる取り組みとして医学対活動を発展させていく決意が語られました。

 

栃木からの発言② 介護事業の経営改善

第11分散会では、栃木保健医療生活協同組合の介護部長が、通所介護事業の経営改善と職場づくりについて報告しました。

栃木保健医療生協では、コロナ禍の影響でデイサービスの利用者数が大きく減少し、2022年度には大きな赤字を抱える状況となりました。医療と介護の間に距離を感じる雰囲気もあり、現場の職員は努力が数字に表れない状況に疲弊していました。

こうした状況のなか、本部介護事業部が現場に入り、職員とともに経営改善の取り組みを進めました。昼食代の見直しや個別リハビリの拡充、残業削減、ICT化による業務改善などを実施し、さらに職員面談や研修を通じて職場づくりにも取り組みました。

その結果、利用者数は徐々に回復し、経営状況も改善しました。2025年度には黒字化が見えるところまで回復しており、法人全体で取り組むことの重要性が確認されました。

「医療と介護の連携は言葉ではなく実践が大切であり、職員の異動などを通じて生まれる相互作用が職場の成長につながる」と語り、今後も職員とともに事業を支えていきたいと発言しました。

全国の仲間と学び合う総会

今回の総会では、全国の民医連の仲間の実践や経験を学び合いながら、地域医療と社会保障を守る運動の重要性を改めて確認することができました。

栃木民医連としても、地域の医療・介護を守る取り組みをさらに前進させるとともに、医学生や若い世代とともに学び合いながら、誰もが安心して暮らせる社会の実現に向けて活動を続けていきます。