目次

  1. 「カエル」がつなぐ、民医連の縁
  2. 医師不在、経営危機の時代に贈られた「カエル」
  3. 太田協立診療所で見つかった親子ガエル
  4. 「カエル先生のいる病院」
  5. カエルをつなぐ縁は、これからも

「カエル」がつなぐ、民医連の縁

群馬県太田市にある太田協立診療所の敷地内に、長年ひっそりと、そして今もあたたかく人々を見守り続けている子ガエルを背負った親子ガエルの石像があります。

 

医師不在、経営危機の時代に贈られた「カエル」

はるな生協・高崎中央病院には、1980年代、医師不在の危機に直面していた際、若手医師の派遣で支え合ったお礼として贈られた大谷石のカエルがあることが分かっていました。

また、同じ時期に経営危機の中で再建に奮闘していた山梨勤医協の病院にも、病院が無事に地域住民や職員のもとに「帰ってくる」ようにとの願いを込めて、激励のカエルが贈られていたことが分かっています。

 

太田協立診療所で見つかった親子ガエル

そしてこのほど、太田協立診療所にも同じ思いを宿したカエルがいることが判明しました。

古い職員さんの話では、「だいぶ前に栃木保健医療生協から贈られたもの」ということでした。今も敷地内で静かに佇み、診療所の風景の一部として親しまれています。

(この写真は群馬中央医療生協の職員さんが撮影して送ってくれました)

子ガエルを背中に乗せた親子ガエル。太田協立診療所で、今も患者さんや職員を見守り続けています。

 

「カエル先生のいる病院」

職員の方によると、小児科に通う親子は「カエル先生のいる病院」と言って、今でも患者さんや職員に親しまれている様子です。診療所に通う日常のなかで、子どもたちや家族の安心感につながる存在になっているのかもしれません。

 

カエルをつなぐ縁は、これからも

天谷静雄医師(前栃木民医連会長)によると、「高崎と山梨に贈ったのは覚えていたけど、そう言えば太田協立診療所が病床を増設して病院化した(現在は無床診療所に)時に、お祝いで贈ったかもしれない」とのことでした。

医療の厳しい局面で、支え合い、励まし合いながら歩んできた民医連の歴史。その思いは言葉だけでなく、こうした“大谷石のカエル”という形として、今も各地に息づいています。カエルをつなぐ縁が、また広がりました。