原水爆禁止栃木県協議会 第50回定期総会が開催されました

1. 総会の開催概要

2025年11月23日(日)、宇都宮市文化会館第2会議室にて、
原水爆禁止栃木県協議会の第50回定期総会が開催されました。

会場には多くの参加者が集まり、壁面には「原爆の絵」や第五福竜丸などの
被爆資料パネルが展示され、学びの雰囲気に包まれた会場の中で総会が進行しました。

2. 学習講演会(第1部) 安井正和氏

原水爆禁止日本協議会 事務局長・安井正和氏による講演
「非核日本キャンペーンパート2の飛躍を ― 被爆80年から2026年NPT再検討会議へ」
が行われ、世界の核情勢、核抑止論の問題性、核兵器禁止条約(TPNW)の広がり、
そしてNPT再検討会議へ向けた運動の意義が語られました。

参加者は熱心に聞き入り、核兵器問題を「過去の悲劇」ではなく
「現在進行形の課題」として捉える重要性が共有されました。

 

3. 1年間の運動のまとめと情勢報告

事務局より1年間の活動が報告されました。

  • 平和行進、6・9行動、自治体要請
  • 署名活動と原水協通信の発行
  • 広島・長崎の学習企画への代表派遣
  • 中学生の「広島平和学習」への継続支援

世界的な軍拡が進む一方で、核兵器禁止条約への支持世論が国内外で広がっている状況も共有され、
「被爆80年を迎える2026年に向け、栃木としてどう動くか」が問われる情勢が確認されました。

 

4. 各地域の取り組み報告

  • 那須町:6・9行動を毎月継続し、少人数でも粘り強く署名を呼びかけている
  • 宇都宮:高校生の「原爆の絵」パネル展示を40枚以上整備し、自治体や学校への貸し出しが広がっている
  • その他地域:平和行進・学習会・自治体要請など活発な取り組みが報告された

地域の小さな取り組みの積み重ねが、平和運動全体を支えていることが再確認されました。

5. 討論での発言(工藤事務局長の発言)

議案審議後の討論の時間では、多くの参加者から意見や感想が寄せられました。
その中で、栃木民医連の工藤事務局長が発言し、医療現場と平和運動の結びつきについて
次のように述べました。

「医療の仕事に携わっていると、日々“いのちの尊さ”に向き合います。
いのちを奪う核兵器は、医療・福祉の理念とは決して両立しません。」

また、今年建立された「九条の碑」に触れ、

「社会の空気が揺らぐ時代だからこそ、平和への意思を“かたち”として残すことに意味がある。
若い世代に継ぐための出発点として、栃木から平和の発信を続けたい」

と述べ、医療従事者として、また地域の一員として、
平和運動に参加し続ける決意を改めて語りました。

工藤氏の発言は、討論全体を通じて
「平和を守る主体は私たち一人ひとりである」というメッセージを強め、
参加者からうなずきや共感の声が多く寄せられました。

6. おわりに

第50回総会は、長年の取り組みを振り返りながら、
被爆80年・NPT再検討会議を見据えた新たな一歩を踏み出す節目となりました。

栃木県内の多様な団体・個人が力を合わせ、
「核兵器のない世界」へ向けて歩みを積み重ねていく決意です。