【医学生 学習会レポート】「カムカム★カフェ」学習会動画を視聴し、診療所の新しい役割を考えました

1.本日の学習会の概要

本日、医学生・薬学生が参加し、先日のKIT(関東地協医学生のつどい)で行われた
「カムカム★カフェ」学習会の動画を視聴しました。

動画視聴のあとは、感想交流や全体ディスカッションを行い、
診療所と地域のつながりについてじっくり話し合いました。

 

2.動画で紹介された「カムカム★カフェ」とは

動画で紹介されたのは、生協ふたば診療所と社会福祉法人ふれあいコープが協力して運営してきた
「カムカム★カフェ」です。そこは、子どもから高齢者まで誰でも参加できる
“まちの保健室”として位置づけられており、食事・学習支援・健康相談・多世代交流など、
さまざまな活動が行われています。

もともとは地域の一軒家を借りて始まった取り組みで、訪問診療の患者さんのご家族が
「地域の役に立つなら」と家賃なしで貸してくれたというエピソードも紹介されました。
現在は診療所2階のデイケア室を会場に、
第2・第4金曜日に「みんなの食堂」や子どもの学習支援が続けられています。

 

3.学生たちの印象に残った場面

動画の中には、印象的な場面がいくつも登場しました。
ひとりは、カムカムの近所に住む90代のAさん。
「こんな近くにこんな場所ができて、自分の人生に大きな意味を与えてくれた」と話しながら、
火曜日のサロンにも金曜日のみんなの食堂にも通い続ける姿が紹介されました。

また、気分の落ち込みや不安を抱えて診療所に通っていたBさんが、
今ではボランティアとして活躍されている様子もうかがうことが出来ました。
「役に立てることで自信がつき、症状も少しずつ落ち着いてきた」という言葉に、
学生たちは静かにうなずいていました。

さらに、お母さんと子どもたちが、
流しそうめんや一緒の食事を通じてスタッフと関わっていく様子も紹介され、
「外来だけでは見えなかった家族の一面を知ることができた」と語る看護師のコメントが続きます。

 

4.「病気でなくても来れる診療所」という新しいイメージ

動画の後半では、「診療所が、病気でなくても来れる場所になっている」というメッセージが何度も語られました。
カムカム★カフェの場では、患者さん・利用者さん・ボランティア・職員といった役割の境目がやわらぎ、
それぞれの“得意なこと”が自然と生かされています。

折り紙の得意な利用者さんが季節の飾りを作り、診療所の壁を彩るようになったり、
元警察官の組合員さんが花壇づくりの中心メンバーになったりと、
「受け入れられた」という安心感が、人の力を引き出していく様子が紹介されました。

学生たちは、
「医療は病気を治すだけでなく、その人の生活や居場所を支える営みでもある」
という言葉を、動画とともに受け止めていました。

 

5.医学生・薬学生の感想と、これから

視聴後の振り返りでは、次のような感想が出されました。

  • 「病院や医療機関の雰囲気は冷たくて緊張する場所だと思っていたが、カムカムの様子を見てイメージが大きく変わった。」
  • 「困っている人を“支援する対象”と見るだけでなく、その人の得意なことや役割を、一緒に探していく姿勢が素敵だった。」
  • 「将来、自分も病気のことだけでなく、生活や人間関係の悩みも相談してもらえる医師・薬剤師になりたい。」

また、「実際のカムカム★カフェの場に行ってみたい」「学習支援や食事づくりに学生として関わることはできるか」など、具体的な質問も多く出されました。
診療所が“医療機関”であると同時に、“地域の居場所”として機能していることを知り、
参加した学生一人ひとりが、自分の将来像をあらためて描き直しているようでした。

栃木民医連では、今後もこのような学習会や見学の機会を通じて、
学生のみなさんとともに「地域とともにつくる医療」「病気でなくても来れる診療所」の姿を
一緒に考え、育てていきたいと考えています。