第17回全日本民医連 学術・運動交流集会 in 東京
2日目ポスター発表 診療所の実践が推薦演題に選出
会場:東京ビッグサイト 東展示棟(TFTビル)
開催日:2025年10月11日(土)
目次
栃木から4演題が採用、現地で発表
第17回全日本民医連 学術・運動交流集会の2日目は、全国の医療・介護・福祉の現場から多彩なポスター発表が行われました。
栃木県連からは4つの演題が採択され、職種や立場をこえた実践報告として多くの参加者の関心を集めました。
発表者たちはそれぞれの現場での試行錯誤や学びを共有し、全国の仲間と活発な意見交換を行いました。
ポスター発表の様子
発表会場では、診療所・介護・地域包括・薬局など多様な分野の職員が、自らの実践をポスター形式で紹介しました。
参加者は発表者の説明に耳を傾け、質問や意見を交わしながら、地域での医療・介護の課題や工夫を共有しました。
その場には「一人の努力ではなく、チームで地域を支える」という民医連らしい温かな雰囲気が広がっていました。
診療所で始めるグリーフケアカフェ ― 民医連表彰推薦に選出
4演題のうち、特に注目を集めたのが「診療所で始めるグリーフケアカフェ 〜喪失に向き合い続けた2年間の活動から今後の展望を考える〜」です。
この取り組みは、在宅での看取りを行ったご遺族の方々に寄り添う場として始まり、2年間にわたり継続的に開催されてきました。
「語り合える場所があったことで、前に進めるようになった」といった声も多く寄せられ、地域の中で“悲しみを分かち合うケア”の重要性を示しています。
多職種で構成されるグリーフケアチームが、診療所を拠点に取り組んできた点が高く評価され、今回民医連表彰推薦演題として選出されました。
発表ポスターには推薦を示す赤いリボンマークが掲示され、来場者の注目を集めていました。
グリーフケアカフェのポスター
まとめと今後の展望
今回の発表では、医療・介護・事務・地域支援など、職種の枠をこえた実践が数多く報告されました。
それぞれの現場で「誰ひとり取り残さない地域づくり」を実現するために、工夫を重ねている様子が伝わってきました。
特に診療所でのグリーフケア実践は、「死別後のケアを地域で支える」新たな可能性として全国から注目を集めました。
栃木民医連では、今後もこうした学びと交流を活かし、医療とくらしを守る活動を地域に広げていきます。
(栃木民医連事務局)