【ジャンボリー報告】原水爆禁止世界大会 in 広島に参加して
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広島で感じた「平和の熱気」
ジャンボリーメンバーの1名が、2025年夏に広島で開催された「原水爆禁止世界大会」に参加しました。現地では、高校生たちが熱心に署名活動に取り組み、外国からの参加者も多く、広島の街全体が「平和への願い」で包まれていたといいます。
「正直、広島に行くまでは原爆や核の問題は“昔の話”という感覚がありました。でも、現代の若者がこんなに熱心に関わっていることに驚いたし、自分自身が何もしてこなかったことが少し恥ずかしくも感じました」と語る高野さん。現地に足を運んだからこそ、心から感じることができた“空気”や“温度”がありました。
若い世代の参加に驚きと希望
「参加者は高齢の方ばかりだと思っていたけれど、実際には自分と同じ、あるいはもっと若い人たちが多くて驚きました」。
会場では、被爆者の証言に耳を傾ける中高生の姿も目立ち、改めてこの問題が“今”を生きる私たちにも深く関係していることを実感できたそうです。
民医連とのつながりを実感
分科会では「青年の広場」に参加し、兵庫民医連の若者と同じグループに。
「初対面なのに“民医連つながり”というだけで自然と打ち解けられました。なんだか初めて会った気がしない、不思議な仲間意識が生まれました」。
普段はなかなか出会えない他県の仲間たちとの出会いは、活動へのモチベーションにもつながったようです。
原爆資料館で見た「復興の力」
リニューアルされた原爆資料館では、3Dの展示や貴重な写真を通して、原爆がもたらした破壊の実態と、それを乗り越えて復興してきた人々の力強さを目の当たりにしました。
「こんなに栄えていた街が焼け野原になるなんて想像もつかなかった。今の景色と見比べて、復興のすごさを感じた」——そう語る高野さんの言葉には、時間と人々の努力への敬意が込められていました。
これからの活動に向けて
高野さんは「被爆から80年経っても核兵器はまだなくなっていない。だからこそ、折り鶴を折ることや募金活動など、できることを長い目で続けていきたい」と、帰ってからも継続する意思を表明してくれました。
参加後の報告会では、ジャンボリーメンバーやスタッフとの共有の場も設けられ、広島での学びを次につなげていく取り組みが続いています。
関連情報: 2025年11月には全国ジャンボリーが兵庫県で開催予定。